冬に窓を開けていないにも係わらず、足下を冷たい風が通過する感覚があれば、窓(サッシ)の断熱性能不足が原因です。ガラスから冷気が下りてくる現象をコールドドラフトといい、室温計では十分暖かい室温になっているのに、体感としては寒く感じることになります。その対策としてもっとも効果的なのがサッシのリフォームです。サッシの交換と聞くと高価な金額のイメージがあるかもしれませんが、サッシ自体を交換するのではなく、既存サッシの室内側にもう1台サッシを設ける「内窓」というリフォーム方法があります。
壁を剥がしたりクロスを貼り替えたりといった大がかりな工事が伴うことなく、ただ室内側に内窓を設けるだけの手軽な工事です。これにより窓の断熱性能が向上し、室内のコールドドラフトを激減することができます。コールドドラフトを抑えることができれば室内環境の向上だけではなく、暖房・冷房費用の削減にも期待ができ、光熱費などのランニングコストを抑えることにも繋がりますので経済的と言えます。他にも防音効果に期待ができ、車の騒音・近隣での話し声なども防ぐことが可能となります。
各自治体でリフォーム費用の補助金等もありますので、自己負担を抑えながら工事ができます。1箇所からでも手軽にできる工事となりますので、必要なタイミングで必要な箇所だけ工事ができるので、まずは滞在時間の長いリビングで試してみて、結果に満足できれば他の部屋にもリフォームを行うといった選択肢もありですね。